クモユ143-2(T)

作者:RRマイスター氏

昭和57(1982)年に3両新製されたクモユ143は上越線のオユ10等の電車化用にそれまでのクモユ141に代わって増備されました。しかしその活躍も長く続かず、新製から4年後の鉄道郵便全廃によって失業、一度も全検を受けずにその短い生涯を終えました。一時クモハ123-1の種車とする案もありましたが国鉄末期の財政悪化のために郵政省から買い取るのは困難ということで残念ながら実現しませんでした。このクモユ143の固定窓は全て押さえ金式でHゴムは使用されていません。又前面の運転台窓枠が銀色に磨き出されている以外は全て車体色(黄かん色)に塗られているため、全体にのっぺりした印象になっています。又クモユ141では片側2カ所の窓にある〒マークが1カ所のみとなっています。

タヴァサのクモユ134キットの組立です。GMクモハ123キットの前面と屋根・床板を使用。
車体で特に注目点は乗務員扉をタヴァサのクハ75の物に付属のパーツから取り替え、ノブを取り付けました。又郵便荷物扉には開閉用のノブを取り付けました。新型国電用シールドビームと新型テールライトA、ワイパーはタヴァサ製です。車体標記はキシャ会社のインレタ、車体の下地に非鉄金属用プライマーで処理し、グリーンマックス黄かん色と緑13号を吹き付けました。インレタを施工後にクリアーで保護膜を塗布しています。

パンタグラフはトミックスPS16HKを取り付けています。16形のフレームは同様ですが昇降用バネがカバーに覆われています。押込形ベンチレーターとクーラー、換気用ダクトなどは付属のパーツです。信号煙管はカトーです。屋根はグリーンマックスダークグレー、屋上機器などはねずみ1号です。屋上配管は色差しで表現しました。屋根脇の手スリを追加して前後の屋上ディテールに立体感を強めています。

 

床下については台車はグリーンマックスDT33(T車)。スノウプロウはグリーンマックス製です。スカート、ATS車上子はタヴァサ製です。床下機器はモリタの床下機器パーツを加工して取り付けました。連結器はTNカプラーの標準型密連形を取り付けました。スカートにはTNカプラーはぴったりと納まります。塗装はグリーンマックス黒です。